女性のライフスタイルの変化

ワコールの減収減益の決算が報道され、嘘だと思いながら記事を読み進むと女性のライフスタイルの変化が主な要因であることが分かった。以下は数日後のネットに掲載された記事で興味深かったのでコピペした。

「ピーチ・ジョン」に限らず女性下着ブランドは大なり小なり“セクシー”あるいは“モテかわいい”を売ってきたが、少子高齢化で女性の戦力化が急進する中、アパレルも下着も機能性要求が強まり、“セクシー”も“モテかわいい”も敬遠されるようになったというのが実情ではないか。

そんな変化に最初に直面したのがストッキングで、90年代から消費が減少し始め、近年はピークの5分の1以下に低迷していた。ストッキング大手アツギが19年3月期に31億円の最終赤字に転落したのも、直近の販売不振に加えて積み上がった在庫と余剰化した生産設備を減損処理したためで、長年のストッキング凋落を清算したものといえよう。

国民総労働力化がもたらすライフスタイル革命

少子高齢化する日本社会を支えるべく国民総労働力化が急進し社会負担が重くのしかかる中、生活と生計に追われてライフスタイルが急変しており、とりわけ就業率が急上昇する女性の変化が際立っている。

共稼ぎや母子家庭などが普通になって勤労核家族の家事分担が崩れ、スマホをキーデバイスとした個人行動が中心となってだんらんのテレビ視聴時間が減り、家庭での調理が減って手軽な外での個食や中食が広がり、下着やアパレルに限らず食物販やフードサービスまで雪崩打つように急変している。時間消費や持ち帰り労働を強いないECが生活に定着し、送料負担を回避し実地に商品を試すべくC&C(クリック&コレクト、店受け取り)が急速に広がりつつあるのも、そんなライフスタイル変化が背景となっている。

女性はもはや家事や育児を分担して家庭を守る良妻賢母、あるいは愛嬌を振りまく職場の花であるはずもなく、家族の食事のためにスーパーマーケットに足繁く通い、井戸端でコミュケする“主婦”でもなくなっていく。そんな現実を直視するなら、アパレルも下着も食品もフードサービスも根本から商品も提供方法も変えて行かざるを得ない。女性下着を取り巻く一連の出来事は、そんなパラダイムシフトを告げているのだろう。

 

小生が生業とする宅地建物取引業の形態も自ずと女性のライフスタイルの変化に対応を急ぐべきだと痛感した。手元現金を持たない顧客、全てキャッシュレスでカード決済と成る日もそう遠くないように感じる。そう言えばハンドバックの形態が段々小さくなり、月一程度で出掛ける丸の内や八重洲でスニーカーにパンツ姿の女性が多く見られるように成った様に感じる。

 

小島健輔からの直言 商業界ONLINEから抜粋引用

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